世界の歴史
狡兎死して走狗煮らる(こうと しして そうく にらる)のお話。
私財で集めた傭兵を神聖ローマ皇帝に提供し、
皇帝軍総司令官となった傭兵隊長ヴァレンシュタイン(1583-1634)
彼は、ある人に「君は2万人の兵を養うことができるか?」と、
問われてこう答えたという。
「いや、できない。だが、4万人ならば可能だ」
ヴァレンシュタイン軍は、「軍税」によって支えられていた。
これは、略奪を免除する代わりに都市から取り立てる
強制的な安全保障税のようなものです。
2万の兵で包囲しても都市は降伏せず、
軍税を取り立てることはできないのです。
でも、4万であれば都市を降伏させることができる。
ヴァレンシュタインが、軍税システムを機能させるには、
一定以上の兵力が必要だったのである。
ヴァレンシュタインは、取り立てた軍税でさらに傭兵を増強。
ヴァレンシュタイン軍は最大時15万人に膨れ上がった。
最大のライバルである
スウェーデン王グスタフ2世アドルフも戦死させ、
彼を止められる者はいなくなったのです。
これが皇帝の疑心を生み、
ヴァレンシュタインは自分の君主に暗殺されてしまう。
「狡兎死して走狗煮らる(こうとししてそうくにらる)」
ウサギが死んでいなくなると、
用済みの猟犬は食われてしまうという意味。
成功し過ぎず適当にライバルや課題を残しておいた方がいい、
ということわざです。
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