日本の宗教観
日本人は、宗教は?と聞かれれば、
無宗教と答えたい方も多いと思います。
それくらい、生活の中で仏教徒を意識していないような。
しかし、外国、特に西洋の方に、
無宗教(no reregion)とは応えない方がいいです。
日本人にはピンとこないでしょうが、
no reregion=共産主義者(コミュニスト)と捉えられるかもしれません。
冷戦時代と違って、今はそれほど敏感ではなかもしれませんが。
自宅や実家に仏壇があるなら、
あるいは、お寺にお参りするのに抵抗ないのなら、
嘘でも、ブッディスト(仏教徒 a Buddhist)と答えた方がいいのです。
見かけは仏教徒であり続ける、
でも、実態は、渾然とした宗教観というところですかね。
日本の仏教については、
先祖崇拝や怨霊鎮魂の手段にしている要素があります。
神道でさえ、利用しているものかもしれません。
本来の仏教では先祖崇拝や怨霊鎮魂などないはず。
つまり、日本の古来の土着の何かと混ざっているのです。
その何者かというのが神道かもしれないし、
そうではないのかもしれません。
日本人には次のような意識があるのではないか?
つまり、多くの日本人は、
「シントウ(神道)」という言葉には縁がないと感じている。
しかし、その根底には、古くからあり続ける穢れ(ケガレ)などの
「日本のありよう」を自然な形で意識している。
ケガレなどというのは、前回の記事で述べた
穢れ、禊、怨霊思想、節句などの年中行事、和の精神、八百万の神、
良いことも悪いことも水に流す風習、言霊思想、・・・
などの特有の価値観やありようです。
これからもその日本人であり続けたいと思っている。
つまり、無意識に日本という国の氏子であり続けたいと。
日本では、古来より、神に仕えるため、
また神に喜んでもらえるために働きました。
多くの日本人の「働くことは喜び」の底辺だと思います。
キリスト教社会での「苦役の概念」はあまりありません。
日本の底辺には、“古来より存続する何か”があると思われます。
神楽(かぐら)という舞は、現代でいう客席に背を向け、
神に顔を向ける形だと聞いています。
(現代はお客様が神様!?)
収穫の舞や行事、性器を意識した舞や踊りが地方で実に多いらしいです。
現代では露骨なものはないそうですが。
本来は性に開放的な民族なのでしょうか?
とにかく、太古の昔は世界各地に確実に存在した風習が、
日本では、今も息づいているようです。
無形の文化財が。
穢れ(ケガレ)、禊(ミソギ)、怨霊思想、節句などの年中行事、
和の精神、八百万の神、良いことも悪いことも水に流す風習、
言霊思想、・・・
かまど、火、山、水、樹木、色々なものに神の存在を感じ、
怨霊となった人を神に変える。
一方で神話では天皇家は神の出身であったり。
天皇家の風習や行事から派生しているものもあります。
根底にあるのは「神道」かもしれません。
日本に古来から存在する宗教について考察します。
いわゆる神社では、様々な神様が祀られ、手を合わせます。
それは神様となった人の場合もそうでない場合もあります。
更に、何のご利益か、何が祀られているのか分からなくても、
さらに、ご利益と関係ないお願い事でも平気でします。
ガイジンから見ればおどろおどろしいそのスペースで、
手を合わせ、頭を下げます。
日本の仏教徒はお祈りを捧げる対象は一つでなくてもいいし、
異なる宗教でもいいと思っているのでしょうか?
お寺でも、お参りする時の対象は、
ブッダや○○如来といったものでなく、
先祖や無くなった人だったりもします。
他の宗教での唯一絶対神なら、契約違反でお怒りでしょう。
仏教国とみなされている日本は、儒教の精神も根付いています。
・忠、考などの徳目を重視する。
・先祖を敬う気持ちがある。
・年上か下かで言葉使いや意識に差が出る。
いずれにしても、中国や韓国の比ではありませんが。
実は、日本には以下のような習慣があります。
・生まれた時は神社へお宮参り
・クリスマスイブやバレンタインデーのイベントを楽しむ
・お正月は神社かお寺へ初詣で
・建物を建てる前には地鎮祭
・結婚は神前か教会が多い(仏前は少ない)
・亡くなったら仏教式で葬式され、その後お寺で供養される
いったい日本人って何教信者なのでしょうか?
節操がないのでしょうか?
儒学やお寺や神社の存在が身近にあり、
ポピュリズム化された西洋キリスト社会が、
更に入り混じっているという現実があります。
渾然一体となったこの形が日本人の宗教観なのでしょうか。
ガイジンから見れば日本はいわゆる仏教国です。
しかし多くの日本人は自身の国を仏教国だと思っているのでしょうか?
なんとなくそう思っている人は多いと思いますが、
仏教一色の国だとは思っていないはずです。
仏教といっても宗派によって教義はかなり違います。
まず、日本の風俗・習慣の特徴を宗教から分析すると、
例えば、仏教の影響といえば、
エリートでも会社入社時、掃除をしたりさせたりします。
学校でもそうですね。
これは、「自分の事は自分でする」という禅宗からきた考え方です。
アメリカでは役割分担がはっきりしているので、
「こんなことさせるのは経費を浮かせるためだ!」と、
疑心暗鬼に捉えられます。
自分のことは自分で・・・という鍛錬なんて思いもしません。
日本では、当たり前のように、
仏教の教えがいろんなシーンで活かされているとも言えます。



